研究会コンセプト

現在問うべき問いを、どのように研究として立ち上げるか。

 本研究会では、先行研究の追従だけではなく、「なぜ今この問いを立てるのか」を明示できる研究設計を重視します。 特にAIによって研究が今までになく大きく変わっている中、現在何ができるかを考察します。

 また、AIによる解析・生成技術が急速に進む現在、手法の新規性そのものではなく、 その手法によって何を検証し、どの仮説を前進させるのかという視点がより重要になります。

 そのため本研究会では、講義を聞くだけで終わらせず、長時間の議論を通じて 各参加者が自分の問いを言語化し、他者の視点で再構築するプロセスを中心に据えています。最終的には、各自が今後6か月から1年で取り組むべ き具体的な研究課題を、仮説・方法・期待される意義の形で持ち帰ることを目標としています。

意気込み

吉田

 みなさん,こんにちは!東大M2の吉田です.この度,神経回路学会主催の研究会を開くことになりました. ASCONEの飲み会で「神経回路学会が研究会をやりたい人向けにお金を補助している」という話を聞き,その場で 冨樫君と「じゃあやろう!」となったのがきっかけです. 「ただのセミナーじゃつまんないな...」と思い,冨樫君と話し合った結果,大学生・院生向けの合宿にしようということになりました.

 また,今回は講演とその後の理解を深める時間をたっぷり取っています.なんでかというと,普通のセミナーでは講師が決まった時間で話してそのあと Q&Aがあって終わりだと思うんですが,これだと適当に話を聞いて終わりになってしまう寂しさがあるなと思ったからです. 講演ってただの1回限りの消耗品じゃなくて,ゆったりじっくり何度でも味わうものだと思うんですよね (なので,学会みたいな 10分トーク2分質疑,みたいなキチキチした感じが僕は苦手です).

 ところでみなさん,「神経科学の画期的な技術は10年おきに生まれる」という逸話を聞いたことがありますか? 1990年代はfMRI,2000年代は二光子顕微鏡,2010年代は光遺伝学といった具合に,神経科学の研究を大きく前進させる技術が10年ごとに生まれているという話です. そして2020年代はAIの時代と言われています.AIが今までの技術と違うのは,僕は「物が必要ない」ことだと思います.顕微鏡なんて普通の人は持っていませんが, AIリソースならPCやクラウドなどでアクセスできます.つまり,学生でも最新の技術を使って研究できるようになったわけです.

 僕はこれをチャンスだと思っています.若者が最先端の技術を自由に使えるわけです.PI含めいろんな人がAI技術の波に押される中, 若者が単体で勝負できます (今までは顕微鏡を持っているようなビッグラボが強かった).だからこそ,この研究会を通じて,みんなが自分 のアイデアをAIに絡めて,どんどん独自性のある研究力をつけることができたらいいなと思っています.

 分からないこと,不安なことがありましたらなんでもご連絡ください!一緒にこの研究会を盛り上げていきましょう!

冨樫

AI・データ駆動の時代だからこそ、手法先行ではなく問い先行の研究設計が重要になります。 この研究会を通じて、各自のアイデアを検証可能な研究計画へと具体化する時間にしたいです。

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